2026年女子部観戦記


6/7(日)15:30 大阪教育大学柏原G関西学生女子2部春季リーグ第6節

立命大3対2(0-0)宝塚医療大

第1節から第4節までは2部リーグ上位大学との対戦が続き4連敗、リーグ後半は下位大

学との3連戦、意地でも3連勝したい。前節の京教大戦は7 対1 の大勝、その調子で今節

も快勝といきたいところだ。しかし、宝塚医療大はここまでのリーグ戦結果をみると、そ

んなに簡単に勝てる相手ではないように思う。はたしてどうなるか? 会場に到着。

冷たい雨と強い風、人工芝もスリッピーでコンディション的にはむずかしいゲーム。

対戦相手との力関係からか、立命は前節からポジションを変えている。システムは4・4・2のままで、GK①小川、最終ラインが右SB⑤竹村・CB に⑲大野㉓渡邊・左SB㉗森、中盤が右から⑭祐谷⑳倉重⑧池田⑦日下部、2 トップが㉒永井⑰宮本。大きな変更点は、守備の

中心㉒をトップに置き、エース⑦を右外から左外に移し、中盤センターの主将⑭を右外に出したこと。これにより、トップの㉒でボールが納まり攻撃の起点ができ、サイド攻撃が左右とも大きな武器になった。反面、中盤中央に運動量の多い⑭がいないこと、CB に守備

のリーダー㉒がいないことで守備面に不安がある。そこは相手との力関係で、攻撃で押せる分守備はなんとか対応できるとの判断か。いろいろ考え、工夫することはすごく重要だ。

宝塚医療大のシステムは4・1・4・1。1トップの⑤、トップ下の⑰⑲、アンカー⑥のひし形を中心にショートパスをつなぐ。そこにSH⑦⑪・SB⑧⑭がからみ、ボールホルダーの近くに複数のパスコースをつくり敵の守備に的を絞らせない。ゴール前のスルーパスや

フリックを使った中央攻撃が面白い。

両チームの意図する攻撃の形はよくみえたが、前半は0 対0 で終了。

後半、ゲームは目まぐるしく動く。まずは20 分、宝塚大は中央攻撃からくさびのパスをエリア内に差し込む、DF を背負いながら⑪が上手くターンして見事なシュートを決める。その2 分後、今度は立命が右サイドを⑭がドリブルでエリア内に侵入しゴロのクロス、ニアにつめた㉒がスルーし逆サイドまで抜けてきたボールを⑦がクリーンシュート。互いの攻撃の形からの得点で、1 対1。その後試合は一進一退でどちらにも際どいシーンが何回かあったが、均衡を破ったのは立命。40 分、左サイドでボールを受けた⑦が中央に持ち出して、右足で力強いロングシュートをゴールに突き刺す。30M のゴラッソ! 2 対1 逆転。しかし、その2 分後の42 分、宝塚大は正面やや左からのFK、ゴール前の混戦を狙ったボールがGKの頭上を超え直接ゴールイン。2 対2 の同点。そしてまた2 分後の44 分、立命右サイド⑭がドリブルでゴールに迫る、シュートも打てたがGK の位置をみて中にクロス、これをまたしても⑦が合わせゴール。3 対2 と試合を決める。⑦日下部、ハットトリック完成!

両チームとも自分たちの武器を出し合うスリリングなゲームであったが、自分たちの良さを発揮することと同時に相手の良さを消す工夫もやらないとリーグ上位の相手には勝てない。両チームともまだチームが若く未完ゆえに今後の課題か。

リーグ戦は残り1 節、3 連勝して次の京都FA カップ兼皇后杯予選に弾みをつけてほしい。

(観戦記/奥野昌紀)

強い雨風の中の応援、服も靴もびしょびしょに濡れ寒かったけど、いってよかった。


5/25(日)15:15 大阪教育大学G関西学生女子2部春季リーグ第4節

立命大1対2(1-1)大阪国際大

会場に向かう車中いろいろと考える。

勝つには何が必要か? 攻撃の武器はあるが、もっと点を取るための方策は何か?

失点を防ぐためには何が必要か? 組織と個々の頑張り。基本的な守備能力の向上、チームとしての守り方の構築、対戦相手に応じた守備や状況に応じた対策。

根本的な問題として、チームの目的は何か、何を目標にして頑張るのか? 等々大阪教育大学柏原キャンパスに到着しました。

対戦相手の大阪国際大は、前節までに対戦してきた同志社・神戸親和大・大教大同様に、2部8 チーム中上位4 チームに入る。この一角を崩したい。

今日の試合のポイントは「前半0-0」「先に点を取り、リードして試合を進める」の2 点。

両チームともシステムは4・4・2でキックオフ。大国大は、同志社や神戸親和大よりはチーム力は劣るように感じる。特別な選手はいないし、力関係的にも勝てる相手。試合は立命陣内での展開が続くが、これはよし。敵陣にスペースができる分、⑦のカウンターが狙いやすい。前半10 分、立命は右サイドでつなぎ、FW⑳倉重(1 年)がエリア内でいいタイミングでパスを引き出し決定機をつくる。遅れたDF が後方から⑳を倒しPK を得る。⑦が力強く決め、1 対0!。はじめてリードして試合を進める(※ポイントの1 つをクリア)。

なんとか前半を0 でおさえ、もう1 つのポイントもクリアしたい。ところが10 分後、ゴール正面エリアの外から大国大がミドルを打つ、弱いシュートであったがGK の頭上を襲う、GK も触ったが非情にもゴールイン。同点に追いつかれる。そんなに全部は上手くはいかないか。1 対1 で前半終了。勝負は後半に。チームは半歩前進。

次の1 点をめぐる後半の攻防。立命に決定機が4 回、エース⑦日下部が2 回(・ドリブルでGK と1 対1、GK にストップされる。・右サイドから抜け出しシュート、GK の頭上を越えゴールと思ったがバーにあたり外へ)、主将⑭裕谷が2 回(・エリア内混戦からシュート、逆のポストに嫌われる。・こぼれ球を狙いすまして打つが、ニアのポストを直撃)。

4 点入っていてもおかしくない決定機をつくったが、次の1 点が取れず。勝負所を逃すとそれだけでは終わらない。後半30 分、大国大が左サイドからグラウンダーのクロスを入れるとゴールを横切り逆サイドまで通る、右サイドハーフが走り込みインサイドでクリーンシュート決める。1 対2、逆転される。このまま試合終了。

ゲームを振り返って、勝たないといけない試合だった。なぜ、勝てなかったのか? チームの中心選手でポイントゲッターの2 人⑦⑭が決定機をものにできなかったことに集約される。個人を責めるわけではありません。しかし、中心選手が背負っているものは他の選手とは違う、一番責任を感じているのは彼女たち自身のはずです。高い授業料です。

このチームは未熟だ。新入生4 名が入部し4 月にやっとスタートしたのだから、いろんな経験が必要です。困難、苦労、葛藤、失意、喜びがあり、チームは成長していく。今日のゲームでの個々の奮闘は素晴らしく、攻守共に今リーグで一番の出来であった。だからこそ勝ちたかったし、負けて悔しい! その思いが強くなる源です。一歩まではいかなかったけど、チームは確実に半歩前進しました。お疲れ様でした。(観戦記/奥野)


5/10(日)17:00 神戸LFC 関西学生女子2部春季リーグ第2節1節

立命大1対3(1-1)神戸親和大

直前まで今日、応援にいこうかどうか迷っていた。キックオフの時間が遅いのとゴールデンウィーク4連戦(男子部3、女子部1試合)で選手同様こちらもちょっとお疲れモード。

同志社戦の観戦記に記した『勝負所』をキーワードに試合を振り返る。

総合力ではやや上の相手にどう戦うかに注目。立命は4・4・2でエース⑦を右SH に置く、数多くのチャンスをつくった同志社戦後半の布陣。しかし、前節のようには機能せず、前半はほとんどチャンスをつくれなかった。理由の一つはシステムのミスマッチ、敵はアンカーとトップ下2枚で中盤センターに3人、立命はそこに⑭⑧の2人で局面数的不利となり、⑭が自由になれず⑦にパスが出せない。我慢の前半であったが、15 分、敵CF⑦がダイヤゴナルに流れ縦パスを受けダイレクトでGK の頭越しに素晴らしいシュートを決める。

1 点ビハインドで後半をむかえ、『勝負所』は「次の1 点」。

徐々に敵の中盤のトライアングルが連動しなくなり、立命の中盤から⑦への効果的なパスが生まれだす。後半20 分、サイドで受けた⑦がSB を突破し右45 度から豪快にゴールに突き刺し、1 対1 の同点。前節どうしても取れなかった「次の1 点」を奪い、勝負を振り出しに戻す。一歩前進! 勢いのまま一気に逆転し勝利を手にしたかったが、そうは簡単にいかない。その3 分後に敵の右SB⑧に左サイドを突破されポケットに侵入される、そこから狙いすました強いクロスを中央へドンピシャで合わされすぐに2 対1 とされる。

(※このSB⑧、試合を通して攻撃的センスがすごく光っていた。敵ながら天晴!)

またしても『勝負所』を逃す。試合展開の変化により『勝負所』は次々とかわっていくが、同点にした安堵から気持に隙ができ、次の『勝負所』に集中力がついていけなかった。半歩後退! 敵に焦りがでないうちに再びリードされてしまった。その後もう1 点決められ、タイムアップ。終了後に考えると、『勝負所』は2つ。1 つ目が前半の早い時間帯での失点、2 つ目が同点後すぐの失点。痛いところでやら、常に相手の方が気持に余裕をもって90分を戦っていた。1 対3 の敗戦は妥当な結果か。しかし、一歩前進して、半歩後退だから半歩前進してる。新1 年生4 名がフル出場するこのチームは若い、いろいろ経験して一歩ずつ成長していく。伸びしろはいっぱいある。面白いチームになる、乞うご期待!

そうはいっても、目の前の試合にも勝ちたい、そのために、今すぐできることがある。

今ゲームに出場できるのは11 名だから、試合展開の中で切れるカードはピッチ内のポジションチェンジだけだ。1 点どうしても欲しい、リードしている時などに応じて、どうするのかをあらかじめ準備しておくこと。それと⑦をサイドに置くとCK が増える、これを得点源にする。いろんなパターンを練習しておきチームの大きな武器にすること。取り組んでみる価値はあると思います。(観戦記/奥野昌紀)

追記

やっぱり応援にいってよかった!前節終了からの一週間の奮闘努力がよく伝わってきます。

他チームも当然頑張っているから、結果は簡単には手に入らないけど、学生たちのひたむきな姿に心動く、彼女たちに拍手。帰ったら9 時を回ってたけど、いってよかった。


5/3(日)11:00 同志社京田辺G 関西学生女子2部春季リーグ 第1節

立命大 2対6(1-3)同志社大

春季リーグ開幕。新1年生が4名入部し、部員が12名になりました。1名はまだリハビリ中で、出場困難なため11名で戦う初戦です。新チームも新入部員も初めてみるので、少しの心配とワクワク感をもって応援にいきました。

 

まずは、ゲーム終了後の感想です。①ゲーム内容にはスコアほどの差はない ②自分たちの武器も弱点もでたゲーム ③試合の勝負所をつかみとれなかったゆえの大差 ④新入生4名の頑張りに驚き、拍手! 

 

試合を振り返りましょう。ホームGでの開幕戦、同志社はキックオフから攻勢をしかけてくる。一方、新入部員4名全員がピッチに立つ立命は、相手の勢いに圧倒される。際どいシュートもゴール前の混戦やCKも何度もあったがなんとか体を張り得点を許さない。

前半の失点は3。1点目は前半半ば、エリア外左から右足でGKをまいて逆サイドに決められる。2点目は立命SBのキックミスのボールをGKの頭越しにシュートされる。3点目は前半終了間際、右サイドからアーリークロスをDFラインとGKの間に入れられ決められた。見事なアシストとゴールであったが、時間帯が悪すぎる。立命の得点はその直後、新主将のMF⑭がドリブルからスルーパス、これをエース⑦が落ち着いて決める。すぐに前半終了。

前半最後に1点を返したことで、「次の1点」が勝負の分かれ目になってきた。

後半、立命はエース⑦をトップから右SHにポジションチェンジ、これが見事にはまる。サイドに張ることで⑦に時間とスペースがうまれ、そこにMF⑭からパスがわたる。⑦はドリブル突破からポケットに侵入しクロスをゴール前に供給する。この形からビッグチャンスを何度もつくり、CKの回数も増えた。

残念ながら、後半も先に得点をあげたのは同志社で、14。しかし、ここで切れてしまわないのが立命Womenの最大の良さで魅力だ(※これは伝統)。右サイドの攻撃から得たCKを前主将㉒がジャストミートのヘディングシュートを決め、再び2点差の24に戻す。まだ時間は十分あり再び「次の1点」に注目。上記したように⑭を起点に⑦の突破で再三チャンスつくるがシュートを決めきれない。勝負の神様は非情でチャンスを逃すと相手にチャンスを与える、これを同志社は2度決め終わってみれば26

 

課題の一つは「勝負どころをおさえること」。3失点目の時間帯の悪さ、2点差後の次の1点を奪えない等。もう一つのは「武器と弱点のバランス」。⑭⑦でサイド崩しビッグチャンスをつくっても肝心のシュートを決めきれないのが弱点。それで、⑭と⑦2人の力で得点あげるために、⑦をトップの位置におくとDFのマークも厳しくチャンスの回数は減る(※1点目はこの形からの得点)。かつ、サイド攻撃の威力はなくなる。むつかしいところです。チームの武器と弱点を考え、どう戦い結果に結び付けていくのかの工夫を期待しましょう。

(観戦記/奥野)